事業の趣旨・目的

 デジタルコンテンツ分野は、1990年代半ばのインターネット商用化から急速に発展してきた職業領域だが、社会の情報化やグローバル化の加速から今後もさらなる成長が期待されている。これに伴い、その発展を支える質の高いクリエイタやデザイナの育成が急務となっている。そのような業界の求める実践力やセンスを備えたクリエイティブ人材の育成に際しては、専修学校と企業による産学連携教育の充実化が極めて有効な方策であり、その取り組みも始まっている。
 しかしながら、技術革新が著しく歴史の浅い業界でもあることなどから、多くの専修学校と企業が共有できる産学連携の基本的・標準的な運用指針が整備されていないのが実状である。
 そこで本事業では、当該分野における産学の緊密な連携による実践的な職業教育の一層の充実を狙いとして、産学連携教育推進のための標準となるガイドラインを作成する。まず当該分野の企業及び専修学校に対する実態調査を実施する。この調査結果の分析から産学双方の現状やニーズを踏まえてガイドラインを作成する。さらにガイドラインに基づく産学連携教育を実施と検証を行い、実運用版のガイドラインをとりまとめる。これによりデジタルコンテンツ業界の発展に資する人材育成へとつなげていくことが狙いである。



事業成果報告書(PDF:3,404KB)